2021年6月、コロナ禍の閉塞感を打ち破るかのように、 ある衝撃的な舞台が幕を開けました。
それは、7 MEN 侍・矢花黎さんが初単独主演を務めた朗読劇舞台『モボ朗読劇 二十面相』です。
「アイドル×演劇」の枠を軽々と飛び越え、 ベース演奏と演技が融合したその革新的なステージは今もなお多くのファンの語り草となっています 🎤✨
この記事では、 なぜこの作品が「伝説」と呼ばれるのか、 その魅力を余すことなく解説します!
矢花黎主演『モボ朗読劇 二十面相』とは?公演概要とキャスト
この作品がいつ・どこで・誰によって作られたのか、 基本的な情報を確認していきましょう。
これは単なる朗読劇ではなく、 音楽と演劇がぶつかり合うライブセッションのような舞台でした ⚡️
2021年上演『モボ朗読劇 二十面相』~遠藤平吉って誰?~
この作品の正式名称は、 『モボ朗読劇 二十面相 ~遠藤平吉って誰?~』。
上演されたのは、 2021年6月19日~6月27日。
会場となったのは、 東京都港区にある品川プリンスホテル ステラボールです。
脚本と演出を手掛けたのは、 実験的でスタイリッシュな演出で知られる鈴木勝秀さんです。
鈴木勝秀さんは「スズカツ」の愛称でも親しまれており、 本作でもその手腕がいかんなく発揮されました 🎩
主演・矢花黎(明智小五郎)と共演・豊田陸人(小林芳雄)の配役
主演の明智小五郎役を演じたのは、 ジャニーズJr.内ユニット「7 MEN 侍」のメンバー・ 矢花黎さんです。
矢花さんにとって、 外部舞台での単独主演はこれが初めての経験でした。
そして、 明智小五郎の良き相棒である小林芳雄役(小林少年)には、 同じくジャニーズJr.の「少年忍者」のメンバー・豊田陸人さんが抜擢されました。
この二人のフレッシュなコンビネーションに加え、 物語の鍵を握る江戸川乱歩役をカズマ・スパーキンさん。
そして最大の敵である怪人二十面相役を、 劇団四季出身の実力派・栗原英雄さんが演じました。
ベテランと若手が火花を散らす、 非常に見応えのある布陣だったのです 🔥
演出家・鈴木勝秀が描く「モボ(モダンボーイ)」とロックの融合
タイトルにある「モボ」とは「モダンボーイ」の略称。
大正末期から昭和初期にかけて、 西洋文化の影響を受けた最先端のファッションやライフスタイルを好んだ若者たちのことを指します。
演出家の鈴木さんは、 この「モボ」という概念を単なるレトロな装飾としてではなく、 旧来の価値観や社会秩序に反抗する若者のエネルギーの象徴として描きました。
大正ロマンの雰囲気の中に、 現代的なロックミュージックや矢花さんのベース演奏を組み込み、 時代を超越したパンクな精神性を表現しました🎸💥
なぜ伝説となったのか?矢花黎の演技と演出の革新性
では、なぜこの作品がここまでファンの心に強く残り「伝説」とまで呼ばれるようになったのでしょうか。
その理由は、 従来の朗読劇の常識を覆す演出と、 矢花黎さんの魂を削るような演技にありました 🎭
ベース演奏が「セリフ」になる?楽器と演技が融合した演出手法
『モボ朗読劇』の最大の特徴は、 矢花さんの武器である“ベース演奏”が物語の構造そのものに組み込まれていた点です。
通常の演劇では楽器演奏はあくまで「特技披露」や「劇中歌」として扱われることが多いですが、 本作では違いました。
矢花さんはスタンドマイクに向かいながらベースを演奏し、 その音色は言葉にできない感情や叫びとして機能していました。
大嶋吾郎さんのギターと矢花さんのベースが絡み合うセッションは明智小五郎と怪人二十面相の複雑な心理戦となっており、 まさに「音で会話する」演出だったのです 🎸🗣️
20歳の明智小五郎が見せた「静寂」と「狂気」のコントラスト
当時20歳だった矢花さんが演じた明智小五郎は完成された名探偵ではなく、 未完成ゆえの危うさと情熱を秘めた青年でした。
矢花さんは、 凛とした静かな佇まいを見せたかと思えば、 次の瞬間には狂気を孕んだ高笑いを響かせるなど、 喜怒哀楽の激しいグラデーションを見事に表現。
特に劇中歌のロックナンバー「誰でもない」で見せたシャウトは観客の度肝を抜くほどの迫力で、 若き明智小五郎の苦悩と爆発するエネルギーを体現していました 😱💥
共演者・栗原英雄(怪人二十面相)との対峙が生んだ化学反応
若き座長である矢花さんの前に立ちはだかったのが、 劇団四季出身の大ベテラン・栗原英雄さんです。
栗原さんが演じる怪人二十面相(および江戸川乱歩研究家)は、 圧倒的な存在感と技術で舞台を引き締めました。
矢花さんが栗原さんという「巨大な壁」に全力でぶつかっていく姿は、 劇中の明智小五郎が巨悪に挑む姿と重なり合い、 演技を超えたリアルな緊迫感を生み出しました。
この世代を超えた真剣勝負が、 作品に深みと説得力を与えたのです 🤝
ネタバレ考察:サブタイトル「遠藤平吉って誰?」の答え
本作は「考察を楽しむ舞台」としても話題になりました。
ここでは、 物語の核心に迫るネタバレを含めた考察を行います。
サブタイトルにある「遠藤平吉」とは、 原作における怪人二十面相の本名です 🤔
ストーリー解説:明智小五郎と怪人二十面相は「鏡合わせ」の存在
物語の中で繰り返される「明智は二十面相で、二十面相は明智」 というフレーズ。
これが示す通り、 この二人は光と影、 あるいは鏡合わせのような存在として描かれました。
世間からは正義のヒーローと称賛される明智小五郎と、 悪の化身として恐れられる怪人二十面相。
しかし本作では、 二人が使うトリックや思考回路が酷似しており、 紙一重の存在であることが強調されました。
二人は互いにしか理解できない孤独を抱え、 敵対しながらも魂のレベルで共鳴し合っていたのです。
それはまるで、 人間が根源的に持つ「誰かと一体化したい」という強烈な本能を、 この二人だけが互いに満たし合っているかのような関係性でした 🪞
衝撃の結末と「二十面相の勝利」が意味するもの
物語の終盤、 追い詰められた二十面相は自ら死を選びますが、 これは単純な敗北ではありませんでした。
ここで重要になるのが「人は二度死ぬ」という概念です。
一度目は肉体の死、 二度目は誰の記憶からも消えた時。
二十面相は自ら肉体を滅ぼすことによって、 明智小五郎の心の中に永遠に消えない傷跡(記憶)を残すことに成功しました。
「誰かの記憶に強烈に残り続けること」こそが二十面相の望みであり、 その意味で彼は「永遠の命」を手に入れ、 明智小五郎に精神的な勝利を収めたとも解釈できます。
肉体は滅んでも、 明智小五郎の中で二十面相は永遠に生き続けるのです 🏆👻
観客に「考察」を強いる非線形な物語構造の秘密
この舞台は、 時系列通りにわかりやすく進む物語ではありませんでした。
断片的なエピソードや証言がパズルのように提示され、 観客自身が頭の中でそれらを組み立てる必要がありました。
これは、観客を受動的な「鑑賞者」ではなく、 能動的な「探偵」として物語に参加させるための仕掛けでした。
「ストーリーを楽しむより考察を楽しむ舞台」という感想が多く見られたのは、 この複雑で知的な構成ゆえです 🧩
ライタープロフィール

- ジャニ担
- 小学生時代からジャニオタとして人生を歩んできました!ファンにとって得しかない、知りたいことだけを知れる読めるブログにしていきます。








